お花見
昨日の続きのような話なのですが。
私の体力がないというのは、そもそも高校生くらいからだったと思います。
帰宅部だったし……。
その前は、そこそこ身軽に動けていたと思うので。
小学生の頃は長距離が得意で、毎年の持久走大会でも学年で5位以内に入っていたし、そのころは家族で山登りやハイキングやサイクリングに行っても私が先頭で率いていました笑。
高校生の私が自分に体力がないと痛感したのは、たぶん、祖母と歩いていたときです。
私の母方の祖母は歩くのが好きで、その日、私は当時すでに還暦を過ぎた祖母と一緒にお散歩へ出かけました。
実家の近くに桜の木が並んで植えられている道があって、この桜の木はどこまで続いているんだろうね? という話になったのです。
祖母は、果てを見に行こう、と歩き出しました。
私は歩くのが好きではないので、えー、と思いながらも、ついて行かないわけにもいかず。
思い返せばそのころというのはちょうど微妙な時期だったように思います。
私も高校生でもうそこまで幼くはない一方で、成人しているわけではなく。
祖母もまだ介護が必要ではないけれど、もう若くはないという。
私は真っ向から反対もできませんでしたが、帰りのことを考えると不安でもありました。
もしかしたら祖母は、帰り、疲れてしまったらタクシーを拾えばいいとでも思っていたのかもしれません。
当時、携帯電話を持っていたかどうか私は覚えていないのですが、祖母は社交的で知らない人に話しかけるのも抵抗なかったと思います。
民家で電話を借りるくらい、どうってことないと考えていたかもしれません。
そんな祖母の楽天的なところや、社交性は尊敬するばかりです。
祖母の兄弟や、伯母や母にもその傾向を感じるので、もしかしたらそういう血筋なのかもしれません。
そんなこんなで歩き始め、どれくらい歩いたでしょうか。
満開の桜の横を。
春でした。
歩くのは好きじゃないし、話した内容も覚えていないし、疲れた記憶しかないのに、どうして今の私には、これが祖母との素敵な思い出になっているのか不思議です。
祖母のことを思い出すとき、私は必ずこの日のことを思い出します。
結局、果てを見ることはなく、まだこの先にも桜は続いているけれど、もう帰りましょうか、ということで引き返すことになりました。
当時は帰れることにほっとしましたが、今は、私がおばあちゃんを果てまで連れていけなかったことが申し訳ないです。
私にもっと体力があれば。
いや体力がなくても、根性があればと思えてなりません。
なのでこれから、運動をがんばろうとも思えます。
後日談
当時は叶いませんでしたが、私が桜の木の果てを見たのは、昨年のこと。
祖母との思い出を話すと、父が私を車に乗せて連れて行ってくれました。
車なので疲れることもなく、あっという間でした笑。
たぶん、祖母と歩いたところから、もうちょっとがんばれば、果てだったように思います。
9割近く行っていたのでは。
今は祖母との思い出に父との思い出も重なって、よりよい思い出になっています。
春
それにしても、一昨日はとても過ごしやすい気候だったのに、昨日は暑くなってしまって、春の過ごしやすい日って一瞬で終わってしまいますね。
そして今日は雨という。
秋も、ちょっと涼しい風が吹いて過ごしやすくなった、と思ったらもう寒くなってしまいますよね。
個人的には暑いより寒い方がまだいいのですが。
これから夏に向けて暑くなっていくと思うとげんなりしちゃいそうですが、暑い方が運動の効果が高いのでは、と前向きに考えることにします。
日焼け止めは今年はスキンアクアのミルクとスプレーを買いました。
日傘は持っているので、今年は帽子もほしいと思っています。
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